【2026年版】乳がん手術後の鍼灸

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乳がん手術後に鍼灸を受けてみたい方、ご家族に乳がん患者がいらっしゃる方からのよくある質問にお答えいたします。

過去にも乳がん手術後の鍼灸についても投稿しておりますが、今回は勉強と練習により情報が追加されております。

目次と赤字だけお読みになられても大体の内容を把握できます。

手術後いつから鍼灸を受けて大丈夫ですか?

術後○日後から、という基準では決められません。以下の条件全てに当てはまらないなら鍼灸施術が可能です。お灸は手術した部位から離れた所にしか起きません。

  1. 手術した部位の状態
    1. 術後数日経ってから腫れ・熱感・発赤・痛みのいずれかが悪化している※感染症の恐れあり。通常数日経っているならこれらの症状は徐々に減るはずです。
    2. 傷が開いてきている
  2. ドレーン(管)からの排液の状態※感染症にかかっていない事を確認します
    1. 膿が出てくる
    2. 排液から匂いがする
    3. 濁った排液が出てくる
  3. 発熱
  4. 悪寒
  5. 全身の倦怠感
  6. 血液検査の結果で好中球と血小板が両方とも減少

ドレーン(管)がまだ外れていませんが鍼灸を受けて大丈夫ですか?→○

受けて大丈夫ですが、ドレーン周囲や手術部位への刺鍼は避けます。いろは鍼灸師が無理に腕や肩を動かすことはございません、ご安心くださいませ。

リンパ節郭清をしても鍼灸を受けて大丈夫ですか→✖️

あまりお勧めできません。

乳がん関連リンパ浮腫患者への鍼治療研究では、感染などの重大な有害事象は認められなかった報告があります。ただし、これは十分な感染対策をした研究環境での話です。腕には絶対に刺鍼できないという単純な話ではありません。当院に限らず、一般的は鍼灸院での施術はお勧めいたしません。

ドレーン(管)を外して日にちが経っています。リハビリを続けていたら肩と腕が疲れるし筋肉痛のようになっています。鍼灸を受けられますか?→○

はい、受けられます。この段階に進んでからの鍼灸はとてもお勧めです。

術後初期のリハビリは「関節の動かせる範囲を取り戻す」のが目的ですが、時間が経過すると筋力回復のためのリハビリが始まります。

リハビリによる筋疲労に対して鍼灸を使用していきます。

手術してから3ヶ月経っています。下半身の筋トレ・有酸素運動・上半身のストレッチも取り入れています。どんな鍼灸を受けられますか?

この段階になると、筋疲労に対しての鍼灸がメインになります。

療養中に脚の筋肉量が減ってからのスクワットはとても疲れますよね。

  • 術前はスクワットしても膝が痛くならなかったのに今は痛くなる
  • 有酸素運動のために階段昇降したら息切れが…体力が落ちてる
  • 術前より体が硬くなったからストレッチに時間をかけてるけど、まさかストレッチで筋肉痛になるなんて

と不安になる方がいらっしゃいますがご安心ください。皆さん体力が復活してその後元気にすごされています。鍼灸でリハビリ疲れを解消していきましょう。

乳房再建を受けています。うつ伏せにならないよう主治医から言われています。横向きで鍼灸を受けられますか?→○

はい、横向きでの施術が可能です。

乳房再建を受けられ「うつ伏せにならないでくださいね」と主治医から指示されている患者さんや、術後時間が経過しておらず手術跡が痛む患者さんはうつ伏せは避けて鍼灸をご提供いたします。

いろはならこうする

ドレーンがあるなら総合鍼灸60分または総合はり50〜60分

横向きまたは仰向けで施術します。うつ伏せでの施術はしません。横向きが難しい場合は、座った状態と仰向け(お顔もお腹も天井を向いた状態で寝る)で施術していきます。

「初期より軽くはなっているけど腫れが残っている」という場合、乳がん専用ブラジャーは着用のままで施術していきましょう。

リンパ液と血液の循環を改善し、硬くなった筋肉を緩めます。精神的ストレス・痛みを緩和するような施術もやっていきます。

ドレーンを外したら総合鍼灸60分または90分

まだ横向きで施術いたします。術後から年単位で時間が経過しており病院でもリハビリが終了している場合なら、うつ伏せでの施術も可能です。

多いお悩みは

  • リハビリによる筋疲労
  • ウォーキングやスクワットで膝が痛い
  • 肩こり・背中こりが気になる
  • 再び家事をやるようになり疲れる
  • 仕事に復帰し疲れた
  • 洋服を脱いだり着たりに時間がかかる
  • 胸の重さが左右で違い、全身が傾いているような気がする
  • 胸・腕がつっぱる

等です。

お一人お一人に併せて施術プランを決めていきます。

髙橋の感想文〜強くなる女性に感動

いろはに通われている乳がんサバイバーの女性たちは柔軟性が高く、異業種への転職に成功したり、セカンドキャリアのために資格を取ったりしています。

また、がんになる前には興味がなかった一人旅を楽しんだり、新しい趣味にチャレンジしてどんどん上達したり、新しいパートナーとの出会いがあったり、出産されたり等のエピソードをお聞きし、鍼灸師の私も感動しています。ご本人も驚いているようです。

不安で部屋から出ない時があっても、そこから皆さん脱しています。その流れを見て私はとても勇気付けられています。

お勧めサイト

民間療法や陰謀論ではなく、科学的根拠を基にした情報源を確認してください。

世界中に存在する桁外れのお金持ちは、日本の高級ホテルに泊まり、全額自費で日本の標準治療を受けています(医療通訳のプロからの情報)。彼らは当然保険と高額医療費制度を当然使えません。ご興味がある方は「医療ツーリズム がん」で検索したり、chat GPTに質問してみましょう。

その一方で、日本に住んで健康保険料を納めている私たちは、健康保険と高額医療費制度を使ってこの素晴らしい標準治療を受けられます。ありがたいですね。

【最新版2023年】患者さんのための乳がん診療ガイドライン(日本乳がん学会)

【最新版2025年10月改訂・PDF】乳がんの治療をこれから受ける方のために(公益社団法人がん研究会・有明病院乳腺センター)

がん患者さんのための災害への備えと対応に関する情報(国立がん研究センター)

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