前回の投稿では日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会の公式発表を元に、緊張型頭痛とはどんなものか?についてご紹介いたしました。
今回の投稿は、中医学(東洋医学)では緊張型頭痛をどのように捉えているか?という内容のブログ投稿です。
忙しい方は目次とセルフケアのツボのYouTube動画3つだけでもご覧になられるのがおすすめです。
中医学から見た緊張型頭痛の発生メカニズム〜ストレスで肝[かん]の働きが悪くなり身体の中の流れが悪くなる
肝[かん]は感情をコントロールする役割を担っていますが、ストレス過多だと肝[かん]はキャパオーバーとなり、働きが悪くなります。簡単に言うと「ブラック労働の結果休職した」という感じです。
その結果、肝[かん]が仕事できなくなると、血[けつ]・水[すい]の巡りが悪くなります。
そして人はイライラし、怒りが湧き、緊張型頭痛が現れ、消化機能にも問題が現れます。このような状態を中医学では肝気鬱結[かんきうっけつ]と呼んでいます。
詳しくは過去のブログ、メンタル中医学2/6〜怒りをご覧ください。
セルフケアにもおすすめのツボ=合谷[ごうこく]&内関[ないかん]&太衝[たいしょう]
肝気鬱結[かんきうっけつ]の状態を打破する中医学の治療法を疏肝理気[そかんりき]と呼んでいます。疏肝理気[そかんりき]に使うツボは以下の3種類です。左右あるので全部で6ヶ所、指圧するのがお勧めです。
大手お灸メーカーのYouTube公式アカウントがツボの探し方の動画を投稿してくださっています。全て30秒以内で終わる動画です。
【YouTube】合谷[ごうこく]の探し方
【YouTube】内関[ないかん]の探し方
【YouTube】太衝[たいしょう]の探し方
いろはならこうする〜総合鍼灸またはレディース鍼灸
緊張型頭痛以外の事も質問いたします
肝[かん]がブラック労働の末、全身が肝気鬱結[かんきうっけつ]の状態に至ってしまった、という視点だけではなく、
- 普段どんな姿勢で過ごすことが多いか
- 冷え性はあるか
- 体力はあるか
- 肝[かん]以外に中医学視点で何か問題が起きていないか
- 緊張型頭痛以外に何か持病がないか
- 月経サイクルに併せて何か困り事はないか
- 顎関節症がないか
- 血圧は安定しているか
- 片頭痛と緊張型頭痛の混合型ではないか
等を伺っていき(個人差あり)、どのツボに鍼灸を使うか決定していきます。
当院の問診票は記入欄が多いので「なんで困ってないことまで細かく書く必要があるんだろう?」と疑問に思われるかもしれません。ですが施術する上で重要な情報なので、皆さんにご記入をお願いしております。
緊張型頭痛の患者さん特有のコリを狙って鍼を打ちます
緊張型頭痛の患者さんは
- 前頭筋(額にある筋肉)
- 側頭筋(こめかみ〜側頭部にある筋肉)
- 咬筋[こうきん](顎の筋肉)
- 翼突筋[よくとつきん](頬骨と耳の間にある筋肉)
- 胸鎖乳突筋[きょうさにゅうとつきん](耳の後ろから鎖骨の間にある筋肉)
- 僧帽筋[そうぼうきん](襟足〜肩〜背中にある菱形の筋肉)
などの筋肉が固くなりやすく、圧痛[あっつう](押すと頭に響く・軽く押しただけなのに痛い等の現象)を感じやすくなります。これらには鍼を使用します。場所によってはお灸も使います。
ストレートネックの度合いが強い場合は、うつぶせではなく横向きで施術していきます。ストレートネックでなくても、個々に合わせてうつぶせ・横向き・仰向けのいずれかで施術していきます。
生理中でも施術可能です。寝不足の場合は鍼と灸、それぞれ刺激量を減らします。

