自己免疫疾患の患者さんへの鍼灸

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リラクはり灸いろはには自己免疫疾患の患者さんが多く通われています。
多い順に、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、多発性硬化症、バセドウ病、潰瘍性大腸炎、肥厚性硬膜炎です。これらの自己免疫疾患の方々からのよくある質問にお答えします。

自己免疫疾患でも鍼灸は受けられますか?→はい

自己免疫疾患そのものが鍼灸施術の禁忌(絶対に受けてはいけない病気)になることはほとんどありません。むしろ重要なのは以下の4つです。

  1. 病気が現在どの段階にあるか(寛解期なのか?または活動期なのか?)
  2. 現時点でどのような薬を使っているか
  3. 発熱があるか
  4. 皮膚病変があるか
  5. 感染症があるか
  6. 合併症があるか

WHOや医療機関のガイドラインでも、病名より患者さんの全身状態を重視しています。

鍼と灸、両方とも受けたらダメなタイミングは?

リラクはり灸いろはにご来院ができないタイミングは以下に当てはまる時です。

  1. 38℃以上の発熱がある※これは自己免疫疾患でなくともご来院NGです!
  2. 活動期で炎症が強い

例えば以下に当てはまる時です

    • CRPが高い
    • ESR高値
    • 補体低下(SLE)
    • CK高値(筋炎)
    • ANCA高値(血管炎)
  1. パルス療法を受けたばかり、または再び受ける予定が決まっている
  2. 免疫抑制薬の使用中
  3. 生物学的製剤使用中
  4. 感染症の合併がある
  5. 血小板が減少している、又は出血傾向
  6. ループス腎炎
  7. 間質性肺炎
  8. 心筋炎
  9. 中枢神経病変

かかりつけの病院で担当医に「鍼灸を受けても大丈夫ですか?」と質問されるのもお勧めです。

鍼は大丈夫でもお灸(セルフケア含む)を避けるべきタイミングは?

鍼以上にお灸の方が慎重になるべきタイミングがあります。なぜかというと、お灸の刺激によって軽い火傷を起こすことがあるからです。

特に免疫抑制状態の患者さんだったり、自己免疫疾患による皮膚病変がある患者さんは、火傷の治りが遅かったり、感染症のリスクが高まるので要注意です。

セルフケアとしてご自宅でお灸を使用するのもNGです。火を使わないお灸「太陽」もしばらく使用しないでください。

自己免疫疾患の種類を問わず、以下のいずれかに当てはまる場合は一旦お灸を受けるのはお休みしましょう。

  1. 貧血
  2. 低アルブミン
  3. 血小板低下または出血傾向がある
  4. 感覚障害がある(熱さを感じにくい)
  5. 多発性硬化症
  6. CIDP
  7. 血管炎性ニューロパチー
  8. 糖尿病1型

上記のいずれかに当てはまる場合、いろはで受けられるメニューは「総合はり」のみです。「総合鍼灸」「レディース鍼灸」はお避けくださいませ。

皮膚病変・レイノー現象が起きている部分は避けて鍼灸を使用しますか→はい

ここまでお読みになられて「今は鍼灸両方とも受けて良いタイミングなのは理解できたけど、皮膚症状がある所に鍼灸をやったらダメなのでは?」と不安になる方がいらっしゃると思います、それは正しいです。

以下の症状がある部分には鍼も灸も使用しません。これらの症状がない部分へのみ鍼灸を使用します。

  1. 以下のような皮膚病変がある
    • 水疱
    • 潰瘍※とても多いです
    • 発赤
    • 蜂窩織炎
    • 壊死※もしあったら恐らくご来院は困難でしょう
    • 強皮症の指尖潰瘍
    • ベーチェット病の皮膚病変
    • 天疱瘡・類天疱瘡
  2. 以下のような末梢循環障害がある
    • レイノー現象※とても多いです
    • 指先の虚血
    • 指尖潰瘍

こんな症状に鍼灸がお勧めです

  • 首肩こり
  • 腰痛
  • 寝違え
  • 背中の痛み
  • 睡眠障害
  • 下痢
  • 便秘
  • 食欲不振
  • 全身の倦怠感

など

鍼灸は医療費控除の対象です

自己免疫疾患の患者さんは、あちこちの病院へ通って医療費がかさみます。鍼灸の施術代金もそうです。

鍼灸は医療費控除の対象で、確定申告のために領収書が必要です。領収書は再発行できませんので無くさないようにしましょう。一年の最後に一年分まとめて一枚の領収書にするのもお勧めです。

多忙&周りから理解されない辛さ

「自己免疫疾患に過労は厳禁ですよ」と病院で言われており、休養を取らなければならないの当然理解されていらしゃるでしょう。とはいえ自己免疫疾患の患者さんは実は忙しいです。あちこち病院通いで休日が潰れてしまうのです。大きい病院と複数のクリニックを掛け持ちして通っていらっしゃる方が大半です。

しかも

  • 入院している時以外は家事・育児・介護・仕事をしている
  • パルス療法や手術を受けるため仕事を長期休んだりして職場の方々に気を使う
  • 同僚も家族もイマイチ病気に理解がない
  • 同じご病気の方と出会う機会がない
  • ヘルプマークをつけていても通りすがりの人々にはなんの病気か、どんな病気か知られることもないので特段助けてもらえない

など、精神的な問題も自己免疫疾患の辛さの一部になっています。

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