稀発月経1/5〜腎虚(じんきょ)

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稀発月経の5回シリーズ、本日初回です。

現代医学でいうところの稀発月経は、東洋医学でいうところの月経後期(げっけいこうき)にあたります。

月経後期(げっけいこうき)は、予定よりも7日以上遅く、ひどい時は3〜5ヶ月に1回の周期で生理が来ることが2サイクル以上続いている状態を言います。

毎回3〜5日程度遅れるという場合は月経後期(げっけいこうき)に当たりません。

 

稀発月経シリーズ、今後の投稿予定は次の通りです。

稀発月経2/5〜血虚(けっきょ)

稀発月経3/5〜虚寒(きょかん)

稀発月経4/5〜実寒(じっかん)

稀発月経5/5〜気滞(きたい)

 

では今回は「稀発月経でしかも腰と膝がだる痛くて冷えるし、最近顔色が暗いんです」という方に多い、腎虚(じんきょ)による月経後期(げっけいこうき)についてご説明いたします。

こんな症状があります

稀発月経以外に次のような症状が現れます。

以下のような症状のうち、複数が現れます。

  1. サラッとしたおりもの※特に多い
  2. 足腰が冷える
  3. 腰と膝がだるい感じで痛い
  4. フラフラめまい
  5. 耳鳴り
  6. 顔色が暗く黒っぽい色になる

稀発以外の生理の特徴

  1. 経血量が少ない
  2. 経血はサラッとしている
  3. 経血の色は暗め

いろはならこうする〜レディース鍼灸を月1、2回

生理期間でも施術可能です。最近の月経周期をお知らせくださいませ。また、ピルを飲み始めた場合もお知らせくださいませ。

うつ伏せで腰、仰向けでお腹と脚に鍼を行うのは基本で、あとは腰痛に対しての鍼灸もあわせて行います。腎虚(じんきょ)の場合、腰のお灸は必須です。

腎虚(じんきょ)の状態が長く続くと、腰の肌の色が暗かったり、腰のうぶ毛が濃くなったりします。

また、腎虚(じんきょ)の方は過去に長患いしている方、子供の頃から体が弱かった方が多いです。月経不順とは一見無関係な過去の手術や怪我についてもお知らせくださいませ。

腎虚(じんきょ)の方が気をつけること

腎虚(じんきょ)による月経後期(げっけいこうき)は比較的40代、50代の女性に多いです。将来は更年期障害になる可能性があるので今のうちから更年期障害対策をしておきましょう。

  1. 昼寝→20〜60分がお勧めです。冬は長め、夏は短めにしましょう。
  2. 過労は避ける→忙しすぎると腎虚(じんきょ)の症状が酷くなります。
  3. 毎日お灸火を使わないお灸「太陽」または火を使うお灸がお勧めです。詳細は鍼灸スタッフ髙橋がお伝えいたします。
  4. 秋冬のみ生姜湯→体を温めるなら生姜です。ポイントは、生すりおろしのショウガではなく乾燥させたショウガを使用することです。その方が温まります。

生姜湯の飲み過ぎに注意

ショウガは摂り過ぎると以下のような症状が現れます。

  1. 腹痛
  2. 下痢
  3. 胸焼け
  4. アレルギー

特に乾燥したショウガは生より摂り過ぎる傾向があるのでご注意くださいませ。

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