感情が心身にどんな変化をもたらすか、東洋医学(中医学)で見てみましょうという内容のシリーズ4回目です。
メンタル中医学シリーズの他の回は以下の通りです。
今回は悲しみの感情で起こることをお伝えいたします。
悲しみによって起こる症状の種類は心配・不安と被っています。しかももっと多い。
前回の投稿(心配・不安)と症状がかぶってます。なぜかというと、心配・不安と同様に、悲しみも東洋医学でいうところの肺(はい)・脾(ひ)に悪影響が出るからです。
しかも悲しみの場合、肺(はい)・脾(ひ)の不調が他の内臓にも悪影響を及ぼし、気血(きけつ)も足りなくなり症状が多岐にわたります。
悲しみでこんな症状
まずはこんな症状のいずれかが現れます
- 両脇が張って痛い
- 胃の周辺が何かがいっぱい溜まった感じ
- 吐き気
- ゾクゾク寒い
- 動いてないのに汗をかく
- 消化不良
- 腸がキュルキュル鳴る
- 下痢
- 消化不良
- 全身疲労
- 顔が青い
- 胸と背中に痛みがあり呼吸が苦しい
- 喘息
- 息切れ
- 顔が白い
- 皮膚が冷たくなったり熱くなったりする
- 起立性低血圧
- 脱肛
- 鼻がツンとする
- 鼻の両脇が痛い
- 目が見えづらい
- 腕の麻痺
- 筋力低下
- 思い詰める
- 口数が少なるなる
- ぼんやり
- 意気消沈
- じっと寝てばかりいる
- 食事が取れない
進行するとこんな症状がいずれか出ます
- 喉の乾燥
- 痰がない咳
- 舌が乾燥してザラザラする
- 声が出ない
- 発熱
- 寝汗
- 頭痛
- 尿量が減る
- 手足の冷え
- 夜驚いて目が覚める
- 痩せていく
- 口が乾く
- 吸う息が浅い
- 寝てばかりいる
- 男性ならED
- お腹の冷え
- 突然目が見えなくなる(眼科で検査しても異常なし)
- 大人のおもらし※うつ病の場合だと珍しくないです
- 顔が黄色または黒くなる
- 食べものを飲み込めない
- 乳房にしこりができる(病院で検査してください)
- 唇が白い
- 鮫肌
女性の場合
- 経血量が減る
- 生理不順
- 無月経
いろはならこうする
施術前のカウンセリングは、最近の精神状態と身体の状態について伺います。施術が始まると、ほとんどの方が最初から最後までほぼグッスリおやすみになられています。こちらから無理に話しかけたりはしないのでご安心くださいませ。
総合鍼灸90分または120分
うつ病の場合が多いので、うつ病関連の鍼灸をご提供いたします。うつ伏せの時は襟足周辺、仰向けでは頭に鍼を使用します。左右差があまりなく全身凝り固まっているパターンが多く、とにかく全身緩める感じで施術いたします。ほぐしていく時間を増やしてリラックスしていただくために時間長めのメニューがお勧めです。
総合鍼灸50〜60分とヘッド&フェイスの組み合わせもお勧めです。
大沢オイル120分
首から腰までつながっている脊柱起立筋という長い筋肉に関しては、時間をかけてしっかりオイルでほぐします。総合鍼灸と同様に全身をゆるめる施術です。
お勧め1:近場でお一人様ホテル=明るい家出
みんなに励まされてもきつい時はきついので、少し一人でいる時間を作るのはいかがでしょうか?温泉でもいいですし、一人ビジネスホテルでずっと読書したり映画を見たりひたすら寝ているのもお勧めです。一人キャンプも良いですね。
遠出しないで近場のホテルに泊まる特集の雑誌は昔からありますよね。あれは一人になりたいとか誰か知り合いに会いたくないといったニーズがあるから出版されているのではないでしょうか?未成年がやると家出と言われてしまいますが、大人がやると小旅行と呼ばれます。やっていることは、「帰る事が前提になっている大人の明るい家出」だと思います。
お勧め2:パジャマ
ホテルの予約もきつい、動きたくない、という場合はご自宅の睡眠環境のグレードを上げるのがお勧めです。簡単なのはパジャマを着る事です。皆さんスウェットなどいわゆる部屋着で眠っていらっしゃるケースが多いのですが、寝る時専用としてパジャマがお勧めです。素材もパターンも寝る時に合わせて作られているからです。