ぶつけたり転んでないのに膝が痛い!運動はそんなにしていないのに膝が痛い
運動不足かもしれない皆さん、こんにちは。
スポーツしてないのになんだか膝がうっすら痛い。捻ったりしてないのになんで痛いの?そんな方に読んでいただきたい投稿です。
変形性膝関節症は高齢でなくともなります
変形性膝関節症の初期症状は
椅子から立ち上がる時、または歩き始めに膝が痛い、でも少し休めば痛くない、
というものです。「いつも痛いわけじゃないし階段昇降も平気だから、私はおばあちゃんの膝とは違う」ということはございません。残念ながら、この症状は「おばあちゃんの膝に一歩近づいている」と思ってください。
40代からじわじわ増えてくる病気ですが、早いと30代後半でもなります。比較的女性に多いです。
放っておくと将来こうなる
- O脚になります。ゆったりしたパンツルックでもわかるくらいです。
- 膝の形がボコボコになります。タイツを履くとわかってしまいます。
- 少し歩いただけで痛いです。友達に旅行に誘われても断らざるを得ないでしょう。
- 階段昇降、特に降りで膝が痛みます。恐る恐る階段を降りるようになり時間がかかります。
- 膝が伸びきりません。床に足を伸ばして座るのが難しくなります。
- 水が溜まります。整形外科に通って中の水を定期的に抜いてもらうことになります。
- 注射を膝に打つ必要が出てきます。これも整形外科で行います。
- 熱感が現れます。いつも腫れぼったい感じです。
- 手術が必要になります。現時点(2021年)では日帰り手術はできません。入院が必要です。
変形性膝関節症になる原因
原因は、次の4つに分けられます。
- 最多!関節軟骨(骨についているクッションのようなもの)の老化→関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、使い過ぎによりすり減り、関節が変形しています。
- 骨折、靱帯、半月板損傷などの外傷、化膿性関節炎などの感染の後遺症として発症することがあります。いわゆる「古傷が痛む」です。
- 肥満→関節には体重以上の負担がかかっています。少し太っただけで増えた体重分の数倍のダメージが加わります。
- 素因(遺伝子)→研究が勧められていますが、特にご両親・兄弟姉妹で極端なO脚やX脚の方がいらしたら注意しましょう。
日常生活のポイント
- 一番大事!ふとももの前の筋肉を鍛えましょう。方法は「椅子に座って片方の脚を上げて5秒キープ、ゆっくり下ろして反対側の脚も行う」です。グラグラしないように両手は椅子に添えましょう。両脚同時に上げると腰が痛くなるかもしれません。必ず片脚だけにしましょう。ももは椅子から浮かないように、上げすぎないようにしてください。左右交互にまずは5回、ゆくゆくは20回できるようになるのが理想です。痛い側だけではなく左右交互に行い、バランス良く鍛えましょう。
- 正座を避けて椅子で生活しましょう。正座している最中は平気でも、立ち上がる時に痛くてびっくりします!立ち上がる時に痛くて転んで顔を打ったり、手を地面について手首を骨折する可能性がございます。正座は避けて椅子で生活しましょう。
- 肥満であれば減量しましょう。体重が1kg増えると、歩く場合は平地で3~4kg、階段昇降で6~7kgの負荷が膝にかかると言われています。ということは、もし痩せて体重が3kg減ると、歩く場合は約9~12kg、階段の昇降では18〜21kgの負担が膝からなくなるということです!凄い違いですね。
- 膝を温めて血行を良くしましょう。変形性膝関節症の方は冷え性の女性が多いです。毎日セルフケアでお灸をしたり、秋冬は保温インナーを履く、または膝の保温サポーター(伸び縮みするフワフワのもの)を使用するのがお勧めです。固定するタイプのサポーター(テープでベリベリ巻くタイプ)は使用しないでください。
いろはだったらこうする
総合鍼灸50〜60分、90分、120分のいずれかがお勧めです。お灸は使用していくのが基本となります。階段で痛みがある場合は90分以上がお勧めです。
うつ伏せで膝裏に鍼、仰向けで膝関節の周りに鍼灸を行います。もし左膝が痛い場合、庇って歩くせいで右腰・お尻がこっている可能性が高いです。なので腰痛の自覚がなくとも腰またはお尻にも鍼を行います。冷え性があれば冷え性の鍼灸も行います。2週間に1回のペースでのご来院がお勧めです。
階段昇降で痛い、歩くと痛い、くらいまで進行していても鍼灸で改善される方がほとんどです。ただしそこまで進行している場合は週1で通っていただく必要がございます。もちろんご自宅での前ももトレーニングも続けましょう。
本当に変形性膝関節症?いろはの前に整形外科へ
たまに痛いくらいだし、病院には行かずに前ももの筋トレと膝の保温をやっておけば大丈夫!というわけではありません。なぜなら、変形性膝関節症はリウマチと似ているからです。まずは病院でリウマチでないことを診断してもらい、その後にいろはで膝のための鍼灸を受けられますよう、よろしくお願い申し上げます。
病院のご紹介も承っております。ご安心くださいませ。