今回は、感情が心身にどんな変化をもたらすか、東洋医学(中医学)で見てみましょうという内容です。
中医学では感情を喜(き=喜び)・怒(ど=怒り)・憂(ゆう=心配)・思(し=不安)・悲(ひ=悲しみ)・恐(きょう=恐れ)・驚(きょう=驚き)の7つに分けて七情(しちじょう)と呼んでいます。7つの感情があれこれ織り交ぜられて私たちは人生を過ごしていきます。
一方で、急に強いショックを受けたり長期間ストレスに晒され一つの感情が過度になると、気血(きけつ)の流れ・内臓の働きが乱れ、病気になります。これを内傷七情(ないしょうしちじょう)と言います。
内傷七情(ないしょうしちじょう)の症状を、今後シリーズでお知らせしていきます。今後の投稿予定は以下の通りです。
では、今回は初回、喜びの効果&喜びすぎの影響についてのご説明、いってみましょう!
程よく喜ぶと健康になれます
適度な喜びは、以下のように前向きな感じにしてくれます。
- リラックス効果
- 気(き)の巡りが良くなったため血(けつ)もちょうど良く働いてくれる
- 呼吸がスムーズになる
- 五臓六腑など全身の内臓が順調に動く
- 自信が持てる
- のびのびとした気持ちになれる
- 仕事や家事や勉強が捗る
- 自然と笑顔になれる
喜びすぎると実は心身の健康を損ないます
喜びすぎると心身への悪影響が起きます
喜びすぎは以下のような症状が現れてきます。一番多いのは不眠です。
- 不眠
- 汗が止まらなくなる
- 声がか細くなる
- 動悸
- 精神疲労
- 笑いが止まらなくなる
- 茫然自失
喜び過ぎが止まらなかったり更に過度になると、心身の不調ももっとひどくなります
喜び過ぎの期間が長引いたり、さらに過度になると以下のような症状が起こります。
- 取り憑かれたように泣いたり笑ったりする
- 夢で笑って目が覚める
- 手のひらが熱くなる
- 声が出ない
- やつれる
- とても喉が渇く
- 耳鳴り
- 幻聴
- 顔が赤くなる
- 発熱
- 唇が乾く
- 尿の色が濃くなる
- 怒りっぽくなる
- ちょっとしたことでビックリ
- 髪や肌が乾燥する
- 胸からみぞおち周辺が痛い
- 健忘症
いろはならこうする
総合鍼灸の範囲内で以下のいずれかの施術が可能です。
- 精神を落ち着かせるツボに鍼を打つ(場所は耳・背中・手首のいずれか)
- 精神を落ち着かせる耳ツボにマグレイン(チタンの粒がついたシール)を貼る
お祝い事があってもオールナイトでパーティーをエンジョイするのは控えましょう
- 長い浪人生活を経て第一志望の大学に合格した
- 念願の赤ちゃん誕生
- 人気エリアの分譲マンションの抽選に当たった
- 子供たちが全員独立した
- 仮想通貨で一山当てた
- 推しが出るイベントの最前列チケットを手に入れた
といった出来事があったら当然喜びますよね!ですが喜びのあまりハイテンションにはならないようにするのが心身の健康管理に必要です。日が沈んだら心を落ち着かせ、ゆったりとした気持ちで夜はゆっくり休みましょう。