感情が心身にどんな変化をもたらすか、東洋医学(中医学)で見てみましょうという内容のシリーズ3回目です。
メンタル中医学シリーズの他の回は以下の通りです。
日本人に多い、心配&不安の影響についてのご説明、いってみましょう!
心配&不安でこんな症状がでます
最初の症状
- 息切れ
- ため息
- 精神的抑うつ
- 意気消沈
- 胃の周辺がつかえる感じがある
- 消化不良※とても多いです
心配しすぎ&不安になりすぎでこうなる
- 両脇が脹る
- 口が苦い
- 喉が乾きやすい
- ゲップ
- 胸が苦しい※とても多いです
- 胃もたれ
- 腸がキュルキュル鳴る
- 未消化の食べ物が混じった下痢
- 無口になる
- 独り言が増える
- 筋力低下
- 手足のだるさ
心配&不安が長引くとこうなる
- 息が詰まって胸が苦しい
- 食べたものが口に上がって来る(嘔吐とは異なる)
- 足腰の痛み
- 便秘
- 舌が乾燥する
- 味覚障害
- 寒気のない熱
- 動いてないのに汗をかく
- 頭痛
- めまい
- 舌が痺れる
- 耳鳴り※とても多いです
- 咽喉が詰まった感じ
- 胃の周辺が痛く、触られたくない
- 咳
- 右脇から肩・背中にかけての痛み
- おりもの
- 排尿障害
- 吹出物(ニキビ)
- 手足のしびれ
いろはならこうする
総合鍼灸の場合
どこまで症状が進行しているかにもよりますが、東洋医学でいうところの肺(はい)・脾(ひ)に関わるツボに鍼灸を使用していきます。場所は背中・お腹・手足・頭にあり、それらのどこに鍼灸を使用するかは個別対応です。うつ伏せと仰向けで行います。
ストレスが強い方の場合、鍼の刺激に鈍感すぎたり逆に過敏すぎたりと極端になる傾向があり、鍼の太さに個人差が大きいです。
大沢オイルの場合
肺と脾に関連する背中・お腹・手足を重点的にオイルで流していきます。胃痛がある場合は90分、ない場合は120分のメニューがおすすめです。
心配と不安が科学技術を発展させる
日本には耐震性の高い堅牢な建築物が建ち並び、安定供給されているライフラインが都会から僻地まで行き届き、感染症が流行ればほとんどの方がマスク・うがい・手洗いを頑張ります。
これは先進国だからできる、お金さえあればできるという訳ではありません。日本人の「もし○○が起きた時のために備えておこう」という心配と不安が強い国民性の功績もあるのではないでしょうか。
もし能天気でケセラセラの国民性だったら、24時間蛇口から綺麗な水が出る国になっていません。
不安の公言は自他共にお得
心配性な性格を無理に矯正しようとしたり、不安な気持ちを無理に打ち消そうとするよりも「今こういう不安があるんだよね」という気持ちを公言した方がご本人のためだけではなく周囲の方にもお得です。なぜならそこで新たな発見そして叡智が生まれ、それらが共有されるからです。個人が不安が強いことをオープンにすることは、個人の半径5mに存在する人々にとって良いことだといろはは考えています。
一方で、心配・不安な気持ちを抑え込ませ、過剰なポジティブシンキングを押し付ける行為はもはや暴力です。
心配性で不安の強い方へのお勧め書籍3冊
- Youtuberでもある精神科医の先生の著書です。精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト
- 脳神経外科の先生が書いた書籍です。科学的に証明された不安にならない36の方法
- 心配性だったり不安感が強い方は得てして内向的です。内向的なのは悪いことではありません。内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力
おまけ:かなりどうでもいい髙橋情報
災害が起きても事故に遭っても、不安で寝れないとか食べれないということが全くありません。こんな人ばかりだと日本はダメになります。