冬は毎年「冷えて胃のあたりが痛い」とおっしゃる方が増えます。これは中医学で言うところの寒凝胃脘[かんぎいかん]の症状です。
そのような方には鍼灸をお勧めしております。
寒凝胃脘[かんぎいかん]はこんな症状
以下の症状が複数当てはまります。
全て当てはまるとは限りません。
- へそより上の胃のあたりが冷えて痛い
- 軽症の場合はシクシク痛む
- ひどい時は痙攣した感じで痛む
- 痛みは温めると軽減または消失する
- 胃液が込み上げてくる※悪化すると嘔吐
寒凝胃脘[かんぎいかん]の原因
以下のような、体を冷やすようなことをすると寒凝胃脘[かんぎいかん]になってしまいます。
- 冷たいもの、生物[なまもの]を食べすぎた
- 寒い環境で過ごした
- 寒い服装で過ごした
いろはならこうする〜総合鍼灸50~60分/90分/120分
鍼のみではなく、お灸必須です。足の冷えもないか確認いたします。胃周辺の冷えの他にも症状がないか施術前にカウンセリングで伺います。
うつ伏せで背中、仰向けでヘソ上と膝下に鍼灸を使用します。寒凝胃脘[かんぎいかん]の症状以外に対しても鍼灸を行います。
寒凝胃脘[かんぎいかん]に併せてギックリ腰(急性腰痛)にもなっている場合、うつ伏せではなく横向きで施術する場合がございます。
肩こり、腰痛、背中のこり等が気になる場合は総合鍼灸90または120分がお勧めです。初回のご来院でしたら総合鍼灸50〜60分がお勧めです。偏頭痛(ズキズキと痛む拍動性の頭痛)がある場合は総合鍼灸50〜60分がお勧めです。
嘔吐が複数回あった場合は一旦ご来院をお控えください。この場合、寒凝胃脘[かんぎいかん]ではなく、感染症の恐れがあります。キャンセルのご連絡はお早めにお願い致します(キャンセル待ちの方に連絡する必要があるため)。お腹を温めて自宅療養をお願い致します。
セルフケア
- 痛みを感じるところを温める…貼るカイロ・めぐリズム・腹巻き・腹巻きパンツ等の活用
- ビール、冷酒はしばらくお休み
- 飲み物は全て温かいもの
- 冷たいものを避けるだけではなく、バランスの良い食事にすると予防にもなります
- 自宅でもお灸または「火を使わないお灸『太陽』」を使用する…どこに使用するかはアドバイスシートに書いてお渡しします