中医学で更年期障害2/3〜腎陽虚

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更年期障害を東洋医学(中医学)で3つに分類して、それぞれの特徴や鍼灸の方法についてお知らせするシリーズ、本日は2回目です。

他の投稿は以下の通りです。

中医学で更年期障害1/3〜腎陰虚(じんいんきょ)=ホットフラッシュでお困りの方

中医学で更年期障害3/3〜腎陰腎陽両虚(じんいんじんようりょうきょ)=暑かったり急に寒くなったりでお困りの方

 

本日は「冷え性がひどくなりました。夜にトイレで起きます。下痢が多いです、散々です。」といったタイプの更年期障害、腎陽虚(じんようきょ)です。

腎陽虚(じんようきょ)による更年期障害の症状

以下の全てが起きるわけではありませんが、複数当てはまるはずです。

  1. 冷え性、特に手足※特に多いです
  2. 顔または足が浮腫む
  3. 膝と腰が冷えてだるい
  4. 精神の落ち込み
  5. フラフラめまい
  6. 夜中にトイレで起きる※特に多いです
  7. 頻尿
  8. たまに失禁する
  9. 食欲がない
  10. お腹が張る
  11. 未消化の食べ物が混じった下痢
  12. 夜明け前〜朝の下痢
  13. 顔が白く血色がない
  14. サラッとしたおりもの
  15. 舌に歯型がついている

生理の特徴

  1. 経血量が多い
  2. 塊が混じる
  3. 経血の色は淡いか暗い
  4. 不正出血※特に多いです
  5. 生理がかなり遅れる、又は無月経

こんな人がなりやすい

  1. 寒い環境でお仕事されている
  2. 寒い環境で暮らしている
  3. アイスクリーム、ビールなど冷たいものが好き
  4. 過去に無月経だったことがある
  5. 過去に長期療養したことがある
  6. 慢性腎炎になったことがある

いろはならこうするする

レディース鍼灸のメニューを月1、2回または総合鍼灸90分

とにかくお灸必須です。うつ伏せで腰、仰向けで下腹部には必ず鍼灸を使用いたします。他には、冷え・むくみに関するツボ、

精神的落ち込みが強く、毎晩途中で目が覚める場合はメンタル関連のツボも使用いたします。

下腹部に鍼灸をすると身はショーツを下ろします。生理の時でしたらショーツを下さずにクルクル巻きます。

寒くないように赤外線を使用し、冬は電気式毛布を敷きます。

領収書は医療費控除に使えるので紛失注意

レディース鍼灸も総合鍼灸も医療費控除対象です。

婦人科へも通われているはずですので、医療費の出費がかさみますよね。なので、確定申告に備えて領収書は保存を強くお勧めいたします。領収書の再発行はできません、ご注意くださいませ。

おすすめアイテム4つ

  1. 毎日お灸→どこにお灸を使うかは施術スタッフ髙橋がアドバイスシートに書いてお知らせいたします。
  2. 下半身保温インナー→ユニクロ極暖でも寒い場合は登山用品メーカー「モンベル」のスーパーメリノウールタイツがお勧めです。
  3. 腹巻パンツ→名前の通り、腹巻とショーツが一体化した物です。おしゃれ感はありませんがリピート買いされる方が多いです。おすすめメーカーはグンゼです。
  4. 秋冬のみ生姜湯→体を温めるなら生姜です。ポイントは、生すりおろしのショウガではなく乾燥させたショウガを使用することです。その方が温まります。

生姜湯の飲み過ぎに注意

ショウガは摂り過ぎると以下のような症状が現れます。

  1. 腹痛
  2. 下痢
  3. 胸焼け
  4. アレルギー

特に乾燥したショウガは生より摂り過ぎる傾向があるのでご注意くださいませ。

生姜湯はお休みした方が良いタイミングがあります

以下のような状況の時に生姜を召し上がると、それぞれが悪化する可能性があります。一旦お休みしましょう。

  1. 風邪
  2. 声が枯れている
  3. 咽頭炎
  4. 扁桃腺炎
  5. インフルエンザ等、感染症で発熱がある
  6. 汗を沢山かいている
  7. ホットフラッシュ
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