メニエール病とは

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難聴・耳鳴り・めまい、と言えばメニエール病!というイメージがありますが、それだけでメニエール病と診断されることはありません。なら、その診断基準とはなんでしょうか?

そしてメニエール病の鍼灸はどんなことをするのでしょうか?という記事です。

メニエール病の診断基準とは

次の3つの症状を全て満たすとメニエール病と診断されます

  1. めまい発作を反復します。めまいはきっかけなく現れ、持続時間は10分程度〜数時間です。
  2. めまい発作と一緒に難聴・耳鳴り・耳が詰まった感じ等、耳の症状がありますが、いつもあるわけではありません。
  3. 第VIII脳神経(内耳神経のこと)以外の神経症状がありません。

めまい発作が数秒の場合はメニエール病とは診断されません。また、めまい発作が反復するというのもポイントで、一回しかめまい発作がない場合はメニエール病とは診断されません。

メニエール病は3つに分けられ、その分類は検査結果に左右されます

日本めまい平衡医学会は2017年にメニエール病の診断基準を改定しました。以前と何が違うかというと、

5種類ある検査のうち、どれに当てはまり、どれに当てはまらないかで3種類のどのタイプのメニエール病にあたるか決定する

というルールになりました。

メニエール病の検査5種類とその診断結果

A,聴力検査…感音性難聴があり、初期にはめまい発作に関連して聴力の程度の変動があります。

B,平衡機能検査…立っている状態で目を閉じ、足踏みしたり身体の動きを見ていきます。また、目の動きを見たり、耳に水を入れて行う検査もする場合があります。これらに異常が見つかります。

C,内耳神経以外の脳神経について検査…何も異常がありません。

D,内耳、脳などに関する検査…メニエール病以外の病気がありません。

E,耳のMRI診断…内リンパ水腫があるのが見つかります。※この検査ができる病院は限られます

メニエール病3種類

  1. メニエール病確定診断例=3つの症状があり、かつ上記の検査結果A〜E5つ全てに当てはまる
  2. メニエール病確実例=3つの症状があり、かつ上記の検査結果A〜Dの4つに当てはまる
  3. メニエール病疑い例=3つの症状があるけれども上記の検査結果全てに当てはまらない

どんな人がなりやすい?

絶対と言うわけではありませんが、以下のいずれかに当てはまる方はメニエール病になりやすい傾向があります。

  1. 女性
  2. ストレスが強い
  3. 睡眠不足
  4. 過労

いろはならこうする

総合鍼灸50〜60を月2〜3回

3種全てのメニエール病に対応可能です。

うつ伏せ、仰向けで鍼を使用します。うつ伏せ・仰向け共に襟足・耳まわり・腕・足の鍼が多いです。鍼を刺しっぱなしにする時間が長く、手で揉み解す時間はあまり無いです。お灸を使用するのは水っぽい便がある場合、首肩こりがある場合です。

激しいめまいがある場合は手と足の甲、激しい嘔吐がある場合は手首とすねに鍼を使用します。

お酒が好きだったり味が濃いものがお好きな方は、消化器系のツボの鍼灸をご提供する場合がございます。

最初に耳鼻科で診断を受けて、その後に鍼灸

メニエール病と似ている病気として、主に次の6つのご病気 があげられます。

  1. めまいを伴う突発性難聴
  2. 前庭神経炎
  3. 脳卒中
  4. 良性発作性頭位めまい症(BPPV)
  5. 起立性調節障害
  6. 椎骨脳底動脈循環不全(VBI)

上記6つのいずれにも当てはまらずメニエール病と診断された場合に、耳鼻科の通院・お薬と並行しての鍼灸がお勧めです。

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