冬の野菜〜はくさい

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冬の鍋の主役!白菜について今日は語っていきます。白菜の成分のうち9割が水分ですが、ちゃんと栄養素も含まれています。

当院スタッフ髙橋は最近薬膳について勉強をはじめたばかりなので、薬膳に関してのご質問にほとんど答えられません。勉強ノートがわりにブログを書いて、皆様に公開させていただいています。その点ご了承くださいませ。

現代の栄養学から見た白菜

ビタミンC

白菜に多く含まれるビタミンCは、主に次のような働きがあります。

  1. コラーゲンを作る…毛細血管が破れやすくなったりシワができるのを防ぎます
  2. 免疫システムの働きを高める…風邪をひきにくくします
  3. ステロイドホルモンを作る…ストレスに強くなります
  4. 鉄の吸収を高める…貧血予防になります
  5. 酵素の働きを助ける…肝臓の解毒作用をアップさせます
  6. メラニン色素の生成を抑制させる…シミ予防になります

ビタミンK

多くの食材に含まれているビタミンKは摂取不足になることはめったに無い栄養素です。白菜にも含まれています。ビタミンKは、主に次のような働きがあります。

  1. カルシウムの骨への沈着を促す…骨の形成を促進します
  2. 血液凝固因子を作る時に必要…出血した時に血液を固めて止血します

モブリデン

モブリデンは体に必要なミネラルの一つです。必要な摂取量が微量なため、不足することはまずありません。

白菜にも含まれるマイナーな栄養素ですが、次のような重要な役割があります。

  1. 炭水化物と脂質の代謝を助ける…体を動かすためのエネルギーを作るのを助ける、という役割があります
  2. 鉄の働きを高める…血液を作る作用を促進させます
  3. プリン体を尿酸に変える…痛風の予防になります

イソチオシアネート

イソチオシアネートは、フィトケミカル(ファイトケミカル)の一つです。フィトケミカルとは野菜・果物・豆・いも・海藻などの植物に含まれる化学成分のことで、抗酸化作用を持つものが多いです。

イソチオシアネートの主な働きは次のとおりです。

  1. 活性酸素の除去…免疫の低下を防ぎます
  2. 抗がん作用…がん細胞の発生を抑える役割があります

薬膳の視点から見た白菜

豆腐と白菜が平安を保つ

中国には「豆腐と白菜が平安を保つ」という養生ワードがあります。これは、豆腐と白菜の組み合わせは良い組み合わせですよ、というものです。

白菜の効能4つ

  1. 消食下気(しょうしょくげき)…消化促進、胃腸を整える
  2. 清血除煩(せいけつじょはん)…ストレスを抑える
  3. 通便(つうべん)…便秘の解消
  4. 解酒毒(げしゅどく)…二日酔いの解消

下痢しやすい方は生姜と組み合わせて召し上がるのがお勧め

下痢をしやすい陽虚(ようきょ)、または気血両虚(きけつりょうきょ)の体質の方は、白菜を多く召し上がると更に下痢しやすくなるのでご注意ください。

量を控えめにして、生姜と組み合わせて召し上がるのがお勧めです。

千葉県における白菜(令和元年データ)

参考データは野菜の概要(千葉県発表)です

収穫量:6400トン

出荷量:4590トン

作付面積:247ヘクタール

産出額:5億円

出荷量ランキング:全国15位

白菜のお役立ち豆知識

買ってきたら先に芯をカットしましょう。そして内側から使うと傷みが遅くなります。こうして最後まで美味しく召し上がってください!

参考文献

イソチオシアネートによる がんの化学予防の可能性(岡山大学農学部学術報告 2006年 )

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