今日から5回シリーズで、現代医学でいうところの頻発月経について東洋医学(中医学)の視点から書いたブログを投稿します。
予定よりも7日以上早く、ひどい時は半月に1回の周期で生理がきてしまうことが2サイクル以上続いている状態を、中医学では月経先期(げっけいせんき)と言います。
同シリーズのブログ投稿予定は以下の通りです。
頻発月経5/5〜虚熱(きょねつ)
初回は「頻発月経で、しかも息切れがして倦怠感があります」という、脾気虚(ひききょ)による月経先期(げっけいせんき)についてご説明いたします。
こんな症状があります
頻発月経以外に次のような症状が現れます。
以下のような症状のうち、複数が現れます。
- 倦怠感
- いつも疲れている
- 息切れ※とても多い
- 喋るのがおっくう
- 声は小さい
- 寝起きが悪い
- 食後眠くなる
- 手足がだるい
- 下腹部が下垂している感じがする
- 下痢※とても多い
- げっぷが多い
- ぶつけてないのにアザが出来ている
- あまり食べれない
- 食後はお腹の張った感じが強い
- 太れない
- 顔の血色が悪い
頻発以外の生理の特徴
- 経血量が多い
- 経血はサラッとしている
- 経血色は薄め
いろはならこうする〜レディース鍼灸を月1、2回
生理期間でも施術可能です。最近の月経周期をお知らせくださいませ。また、ピルを飲み始めた場合もお知らせくださいませ。
脾気虚(ひききょ)は放置しているとお腹が冷えやすくなります。お腹が温まるような施術が必要です。
睡眠の質に問題がある方が多く、睡眠の質を上げるツボ(頭・首・足の裏など)へ鍼灸をおこなう場合があります。
うつ伏せで背中、仰向けでお腹と脚に鍼を行います。
脾気虚で頻発月経の場合は、婦人科関連のツボに合わせて胃に関わるツボを組み合わせるのがポイントです。
実は向いていないこと
以下の3つは脾気虚(ひききょ)の方には向いてないです。無理にやる必要はありません。体質が変わってからにしましょう。
- 仕事前に早起きして運動や勉強…そもそも起きれないので無理に早起きしないほうが良いです。
- 短時間睡眠にして時間を作る…生理も胃腸もトラブルが一気に追加される可能性があります。睡眠時間は削らないようにしましょう。
- 息が上がるような激しい運動…疲労感が強過ぎて次の日起きれない、または逆に寝れない可能性があります。きつくない運動を細く長く続けるのがお勧めです。