皮膚科でのアトピー性皮膚炎の診療と治療の手順が変わりました

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アトピー性皮膚炎診療ガイドラインが改訂されました

元アトピー性皮膚炎患者の鍼灸師、高橋です。こんにちは。

アトピー性皮膚炎の患者さんは皆さん長期的に皮膚科に通われていると思いうので、この度「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」というものが3年ぶりに改訂された事をお知らせいたします。

アトピー性皮膚炎診療ガイドラインとは?

アトピー性皮膚炎診療ガイドラインとは、アトピー性皮膚炎の患者さんの診療に関わる医師だけではなく、その他医療従事者を対象とした診療ガイドラインのことです。日本アレルギー学会、日本皮膚科学会が合同で作成しました。

ガイドラインに新しく追加されたお薬3つ

この最新ガイドラインに記載されている診断治療アルゴリズム(診断と治療の手順フローチャート)には、この数年に新規に登場したアトピー性皮膚炎治療薬のうち、3つ追加されました。全て年齢制限があるので皮膚科の先生にご相談してください。

デュピクセント(商品名:デュピクセント)

注射です。塗り薬がなかなか効かない中等度以上のアトピー性皮膚炎の患者さん向けです。自分で注射するやり方もありますので、担当の皮膚科の先生に相談しましょう。

高額なお薬ですが、医療費の各種助成制度を使うと自己負担額が減ります。加入している健康保険の保険者とお住まいの自治体に問い合わせましょう。大学生は大学の学生課、大学生未満でしたら自治体、ひとり親家庭でも自治体に問い合わせましょう。

もちろん確定申告の時に医療費控除を利用できます。領収書は絶対無くさないようにしましょう。ちなみに、いろはで美容以外の鍼灸を受けた時も医療費控除の対象となります。

デルゴシチニブ(商品名:コレクチム)

軟膏です。ステロイドとは違った作用で局所の炎症を抑えます。タイミングを見てステロイドにしたりデルゴシチニブにしたり他の軟膏にしたり処方を変えてもらってます、というお話を患者さんから聞きました。

バリシチニブ(商品名:オルミエント)

飲み薬です。塗り薬がなかなか効きづらい患者さん向けです。皮膚科ならどこでも処方してくれるわけではないようです。事前に皮膚科のホームページを検索して調べたり、担当の皮膚科の先生に質問しましょう。

処方された薬は自己判断でやめないでください

ステロイドはもちろん、上記のお薬も病院・薬局の指示に従って使用してください。ステロイドを突然やめて民間療法だけに頼ったりすると突然アトピー性皮膚炎がドカンと悪化する可能性があります。

私髙橋はいろんな形状のステロイドで助かってきた人間です。現在はお陰様で元気に楽しく生きています。でも新しい薬を使えるのも羨ましいです(^^)

アトピー性皮膚炎の患者さんの鍼灸が可能です

アトピー性皮膚炎の患者さんでも肩こりや生理痛に悩みますよね、いろはではアトピー患者さんには鍼を細めのものを使ったりと、他の方とは異なるマイナーチェンジしております。お気軽に当院をご利用くださいませ。

参考文献

アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021

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