前回と今回は月経不順、東洋医学で言うところの月経先後不定期(げっけいせんごふていき)についての記事となります。
今回は「月経不順で、しかも頻尿で腰痛があります」という場合に多い、腎虚(じんきょ)による月経先後不定期(げっけいせんごふていき)についてのお話です。
腎虚(じんきょ)だとこうなる
月経不順以外に次のような症状が現れます。
以下のような症状のうち、複数が現れます。
- お尻の割れ目の少し上の骨っぽいエリアがだるくて痛い
- 腰と膝がだるい感じで痛い
- フラフラめまい
- 頻尿
- トイレで夜中に起きる
- 耳鳴り
月経不順以外の生理の特徴
- 経血量が多いか少ないか不安定
- 経穴に塊が混じる
- 経血はサラッとしている
- 経血の色は暗め
いろはならこうする〜レディース鍼灸を月1、2回
生理期間でも施術可能です。最近の月経周期をお知らせくださいませ。また、ピルを飲み始めた場合もお知らせくださいませ。
うつ伏せで腰、仰向けでお腹と脚に鍼を行うのは基本で、あとは腰痛に対しての鍼灸もあわせて行います。腎虚(じんきょ)の場合、腰のお灸は必須です。
腎虚(じんきょ)の状態が長く続くと、腰の肌の色が暗かったり、腰のうぶ毛が濃くなったりします。
腎虚(じんきょ)による月経先後不定期(げっけいせんごふていき)の方の特徴は
- 過去に長患いしていた
- 子宝に恵まれた
- アラフィフ
が多いです。
腎虚(じんきょ)と肝鬱(かんうつ)両方になる場合があります
前回の肝鬱(かんうつ)と今回の腎虚(じんきょ)の両方に該当する場合もあり、その場合は肝鬱腎虚(かんうつじんきょ)と呼びます。これも鍼灸対応可能です。
腎虚(じんきょ)は稀発月経になる場合もあります
腎虚(じんきょ)の場合は周期が安定して長い稀発月経、または今回の投稿の月経不順のどちらかになるリスクがあります。稀発月経1/5〜腎虚(じんきょ)のブログ投稿もご参考くださいませ。
腎虚(じんきょ)の方が気をつけること
稀発月経1/5の投稿内容と同じで、将来は更年期障害になる可能性があるので今のうちから更年期障害対策をしておきましょう。
- 昼寝→20〜60分がお勧めです。冬は長め、夏は短めにしましょう。
- 過労は避ける→忙しすぎると腎虚(じんきょ)の症状が酷くなります。
- 毎日お灸→火を使わないお灸「太陽」または火を使うお灸がお勧めです。詳細は鍼灸スタッフ髙橋がお伝えいたします。
- 秋冬のみ生姜湯→体を温めるなら生姜です。ポイントは、生すりおろしのショウガではなく乾燥させたショウガを使用することです。その方が温まります。
生姜湯の飲み過ぎに注意
ショウガは摂り過ぎると以下のような症状が現れます。
- 腹痛
- 下痢
- 胸焼け
- アレルギー
特に乾燥したショウガは生より摂り過ぎる傾向があるのでご注意くださいませ。