最近ニュースで話題のフェンタニル。
日本にしか住んだことがない日本人の私からすると「アメリカで生きるって大変だなあ」という何ともボンヤリした感想しか出てきません。
という事でCDC(アメリカ疾病予防管理センター)のウェブサイトとYouTubeとdeepL(翻訳サイト)で調べてみました。
フェンタニルとは
本来なら病院で公式に使われている強力な痛み止め
最大でモルヒネの100倍、ヘロインの50倍の効力を有する合成オピオイドの一種、それがフェンタニルです。
即効性のある鎮痛効果を目的としており、手術後やがんの痛みなど、極端な痛みを抑えることができます。そのため病院で公式に使われます。
「違法な」フェンタニルが問題
医療用とは別に、闇で作られている「違法製造フェンタニル(IMF)」が今アメリカで大きな問題になっています。これが過剰摂取による死亡の主な原因です。
危険な理由
少量で命を落とす
違法なフェンタニルは、想像を絶するほど強力です。たった2ミリグラム(だいたい鉛筆の芯の先くらいの量)でも、命を落とす可能性があります。
他の薬にこっそり混ぜられている
多くの人が気づかないうちにフェンタニルを摂取してしまうのは、それが他の違法薬物、たとえばコカイン、ヘロイン、覚せい剤、さらには大麻などにこっそり混ぜられているからです。
「偽物の薬」に注意
さらに厄介なのは、見た目が本物の処方薬(例えば、不安を和らげる薬や痛み止めなど)そっくりに作られた「偽物の薬」にも、フェンタニルが混ぜられていることです。
薬局で買ったように見える薬でも、実は闇で作られた危険なフェンタニル入り、というケースがあり、これによって多くの若者が命を落としています。
過剰摂取したらどうなるのか
フェンタニルを過剰摂取すると、主に以下のような症状が出ます。
- 呼吸が遅くなる又は止まる… 最も危険な症状で、これが死因につながります。
- 意識を失う… 呼びかけても反応がなくなります。
- 瞳孔が小さくなる… 目の黒目が針の先のように小さくなります。
- 唇や爪が青くなる… 酸素が足りなくなるためです。
- ぐったりする… 体がだらんと力なく、冷たくなることもあります。
命を救うための「ナロキソン」
ナロキソンとは?
オピオイド系の薬物(フェンタニルも含む)の過剰摂取によって呼吸が止まりそうになったときに、その効果を一時的に打ち消し、呼吸を回復させる「命の薬」です。
誰もが使える
アメリカでは、多くの州で処方箋なしに薬局でナロキソンが手に入ります。これは、誰でも過剰摂取の現場に居合わせる可能性があり、その場で命を救えるようにするためです。スプレータイプなど、使いやすい形のものもあります。
YouTubeで調べてみたら、点鼻薬の形をしていました。
繰り返し投与が必要な場合も
フェンタニルの効果はナロキソンよりも長く続くことがあるため、一度ナロキソンを投与しても、効果が切れて再び過剰摂取の状態に戻ってしまうことがあります。そのため、一度助かっても、必ず医療機関の診察を受けることが重要です。
どうすれば身を守れる?
許可された薬だけを使う
医師に処方された薬以外は、たとえ友人から勧められても、絶対に服用しないでください。特に、ネットで買った薬や、出所がわからない薬は非常に危険です。
ナロキソンを手元に置く
もし薬物を使う人が周りにいる場合や、自分自身がリスクを感じる場合は、ナロキソンを常備しておくことを検討しましょう。
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以上がCDCの発表のまとめです。
フェンタニルについて学べるYouTube動画
全編アニメの動画です。ドキュメンタリーやニュース動画より怖くないので、高校生くらいのお子さんなら見ても大丈夫かと思われます。
英語で作成された動画ですが、私は迷わずYouTubeの設定を変えて日本語字幕で見ました…ありがとうYoutube!
12:39以降は広告です。