ネット利用で認知症予防が期待できる高齢者のタイプは?

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新しい技術に興味がある方は幾つになってもイキイキとされていますよね。私もそうありたいものです。

千葉大の先生が「お年寄りがインターネットを使うことと認知症になる確率との間に、どんな関係があるのか?」という内容の論文を発表されました。

特に、「一律に『インターネットを使えば認知症になりにくい』と言えるのではなく、人によってその効果が違うのではないか?」という点に注目して詳しく調べたそうです。

研究方法〜高齢者を5年半追跡

日本国内の65歳以上の約5,400人を対象に、2016年から2022年までの約5年半にわたって追跡調査を行いました。

調査開始時点(2016年)で、その人たちがどれくらいインターネットを使っているかを尋ね、 5年半後の2022年までに、どのくらいの人が認知症になったかを調べました。

研究結果

全体として見るとインターネットをよく使っている人たちは、そうでない人たちに比べて、認知症になるリスクが平均的に低かったです。これは、インターネットを使うことが、認知症予防に役立つ可能性があることを示しています。

一番大切なポイント!効果が出やすいタイプの高齢者とは?

この論文の最も重要な発見は「インターネット利用の認知症予防効果は、すべての人に同じように現れるわけではない」ということです。
具体的には、次のような人に特に効果がある可能性があると分かりました。

  • 調査開始時点であまり社交的でない。
  • 体を動かす活動が少なかった人。

なぜこの研究が大切なのか?

みんなに一律にインターネットを勧めるのではなく、特に効果が大きいと考えられる人たちに、より集中的にインターネット利用を促すような支援を考える必要があるということを示唆しています。

たとえば、普段あまり人と交流がなく、運動もあまりしない高齢者の方々に向けて、インターネットを使った趣味や交流の場を提供することで、認知症予防の効果がより高まる可能性がある、というような対策が考えられます。

いろはからの提案〜運動が好きでない方、インドア派、単独行動大好き派こそネットで交流

高齢でなくても無理に社交的な性格を目指す必要はありません。若い方がすでにやっていらっしゃるように、ネットを駆使してニッチな趣味友達と交流すると視野が広がりとても楽しいですよ!

参考文献

【英語】高齢者のインターネット利用と認知症との関係に見られる多様性:機械学習を用いた解析

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