冬のパチパチが多い方へお勧めの投稿です
エレベーターのボタンでパチ!な皆さん、こんにちは。
今日は冬の静電気がどうすれば防げるかのブログです。
静電気はなぜ起こるのか?
プラスに帯電する素材とマイナスに帯電する素材が触れると静電気発生
髪を含む人体はプラスに帯電しやすいです。エレベータのボタンがマイナスに帯電している状態で人がエレベータのボタンに触ると、プラスとマイナスのバランスを取り戻そうとしてマイナスの電気が人の手に流れ込んできて人は痛みを感じます。これが静電気の発生です。
洋服で静電気が起きやすい素材の組み合わせもあります。静電気は、異なる素材でできた衣類がこすれることでも発生します。
空気の乾燥のせいで電気が空気中に逃げにくい
冬は大気中の湿度が低い、という事は大気中のイオンが少ないため電気が空気中に逃げにくくなります。逆に、湿度が高いと水の分子で物質が覆われ、そこで徐々に放電されるため帯電がしにくくなります。
静電気を防ぐには?
帯電しにくい素材の服を着る
綿・麻・シルクは帯電しにくい=静電気が起きづらい
のでお勧めです。下着、靴下含めて全身です。「手が触れると静電気が発生するから手の周りだけ天然素材」では意味がないのでご注意ください。
マイナスに帯電しやすい素材とプラスに帯電しやすい素材の服を組み合わせて着ない
帯電の強さ順に並べると
- マイナスに帯電しやすい素材=アクリル・ポリエステル・アセテート
- プラスに帯電しやすい素材=ナイロン・ウール・レーヨン
となります。マイナスに帯電しやすい素材とプラスに帯電しやすい素材の服を組み合わせると静電気が発生しやすくなります。例えば、
- アクリルとウールの混紡のコートを着る
- フリース(ポリエステル)の下にレーヨンのシャツを着る
等が静電気が発生しやすい組み合わせです。
全身のお肌の保湿
静電気が発生するのは手と髪だから、そこだけ保湿すれば大丈夫というわけではありません。お腹、すねや太もも、お腹、腰が乾燥肌の方が多いなあ、と施術中感じています。見えないところも塗りましょう。
お部屋の加湿〜相対湿度だけでなく絶対湿度にも注目
湿度が20%を切ると、お肌の保湿をしようと綿の服を着ようと静電気が発生してしまいます。ですが湿度が60%でも静電気が発生する時はあるので絶対湿度にも注目してみました。
絶対湿度とは?
「絶対湿度」とは、1立方メートルの空間に含まれる水蒸気の重さが何グラムかを示しており、絶対湿度は空気中に含まれる水蒸気自体の量を表しています。
反対に、天気予報や一般的な湿度計は相対湿度のことを指しています。
なぜ絶対湿度も気にした方が良いのか?
絶対湿度が高いほど、帯電しにくくなり、湿度の高まり度合いに対する静電気の溜まりにくさの度合いは非常に大きいといえます。
だそうです。
絶対湿度と相対湿度の違いとは(ウェザーニュース)によると、気温が低い時は湿度が高くても絶対湿度が低くなってしまうのがわかる表が示されています。また、静電気の話から離れてしまいますが、インフルエンザ予防のためにも絶対湿度は気にするべきなんですね。
※今回は静電気の話なのでインフルエンザと湿度の関係に関しては割愛します。
加湿器はもちろん、絶対湿度も計れる湿度計を買いましょう
ホームセンター・家電量販店で買えたら良いのですが、私髙橋は近隣で見つけられなかったのでネットで買いました。皆さんもネットで絶対湿度と相対湿度が計れる湿度を探してみてください。
当然されているとは思いますが、加湿器は全てのお部屋におきましょう。
追記:実験結果(2021/12/17)
静電気が発生しない具体的な絶対湿度の数値がわからなかったので、試しにウェザーニュースさんのサイトにある数値である
インフルエンザが流行しにくい絶対湿度である11g/㎥以上
に室内を保ってみて、わざと静電気が発生するような事をやってみました。具体的には手当たり次第に金属に素手で触る、アクリル素材の洋服とナイロンの上着を着てみたりしました。なんと静電気は発生しませんでした!
室温は24℃(エアコン使用)、相対湿度は60%、加湿器は水蒸気量最大でした。あくまで一般家庭にある安い温度計と湿度計なので誤差はあると思いますが、そこは素人実験なので勘弁してください。